基幹講座 数学 統計学 中村 和幸 (著)

 (2020/11/22)読了。

 

1.動機

書評で「多変量解析で線形代数が駆使されていて(読みにくい)」旨の記載を読み、自分はかえってそのほうが読みやすいと感じて購入してみた。

2.内容

基本的な項目の核心部分のみをコンパクト(全212頁)に解説。

  • 見直しに良い。
  • 項目を数式で明示的に表示している点が良い。
  • 入門であるが多変量解析やモンテカルロ法クラスタリングに触れている点が良い。
  • 組版がゆったりしているため、読みやすい。
  • 簡潔ながら、各定義が何に使われるか記載されていてイメージが湧きやすい。

授業で先生が行間を解説しながら読むか、行間をある程度埋められる人向け。

一方で項目の詳細、事例、証明は他書で見る必要があり、その参照先が明示されていないことも多いので、入門の人が自習する用途には向かないと思う。

 

(目次)
第1章 データの記述と要約統計量
第2章 統計的推測と確率
第3章 確率変数
第4章 確率分布
第5章 確率変数の独立性と条件付き期待値
第6章 確率変数の変換
第7章 中心極限定理
第8章 サンプリングと統計的推測
第9章 点推定
第10章 区間推定
第11章 検定
第12章 回帰モデル
第13章 多変量解析
第14章 サンプリングとモンテカルロ法

 

 

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