機械学習のための確率と統計 (機械学習プロフェッショナルシリーズ) 杉山 将(著)

 (2020/11/23)読了。

1. 動機

杉山先生の「機械学習のための確率と統計」ということで、以前の「イラストで学ぶ機械学習」がわかりやすかった経験から(実際の内容を確認せず)購入。

 

2. 内容

(1)目次

  • 第1章 確率変数と確率分布
  • 第2章 離散型確率分布の例
  • 第3章 連続型確率分布の例
  • 第4章 多次元確率分布の性質
  • 第5章 多次元確率分布の例
  • 第6章 任意の確率分布に従う標本の生成
  • 第7章 独立な確率変数の和の確率分布
  • 第8章 確率不等式
  • 第9章 統計的推定
  • 第10章 仮説検定

コンパクトな小冊子に必要要件を詰め込んだ点ではレファレンスブックとしては良い。

 

一方、出版社のページの説明では対象は「機械学習分野に参入したい技術者・大学生」とあるが、多くの読者の内容への期待は「①参入のための入門」ではないかと思う。しかし、この本は「②参入のための必要要件書」である。概念の導入部分も薄く、定理の証明もなく、参照書籍への誘導もない。(資格試験の出題範囲表を読んでいる感じ。)

 

一度書店で内容を確かめてから、自分の用途と照らし合わせて買うべき、注意が必要な本である。

 

 

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